ネイルサロンや自宅サロンで受けられるネイルアートやジェルネイルと、福祉ネイルとはどこがどのように違うのでしょうか?
福祉ネイルと一般的なネイルの違いは「施術」を受ける方の違いが大きいですね。

福祉ネイルの場合、サービスを受けるのは高齢者や障がい者の方が多くなっています。
特に今、福祉ネイルを必要としているのは高齢者です。

高齢者の場合は認知症を発症していたり体力や体の抵抗力が低下している事もあり、一般の方へ施術する感覚では通用しません。
福祉ネイルの施術についてまとめていますので、ご参考にしてください。

  長時間の施術はNG

ネイルサロンの場合、凝ったデザインのネイルアートを施す時は施術者はもちろん顧客も長時間同じ姿勢を保たなくてはいけません。
若い女性であれば1~2時間椅子に座り続ける事はそれほど難しいものではないのですが、高齢者になると1時間も椅子に座りっぱなしでは体力がもちません。

そこで福祉ネイルでは短時間に施術が終わるように配慮しなければなりませんし、2時間もかかる凝ったネイルアートや剥がす際に爪に大きな負担が掛かってしまうジェルネイルは高齢者には向いていません。
長時間の施術はNGなので、短時間で終わるハンドマッサージやネイルケアが基本になります。

  衛生面への配慮・誤飲防止は必須

高齢者は体の抵抗力が落ちているため、ネイルケア用品が汚ないのは絶対にNG。
そのためキューティクルニッパーなどネイルケアに必要な道具は消毒したり、使い捨ての道具を利用して衛生面には十分注意する必要があります。

マニキュアを使用する際は換気にも気をつけなければなりません。
シンナーが含まれていますので、シンナーの匂いで気分が悪くなる方もいます。
普段からマニキュアを塗り慣れていればいいのですが、高齢の方はネイルケア自体あまりされていませんので、匂いには特に気をつけた方が良いです。

誤飲を防ぐためにも小さなパーツなどは持って来ない事。
また施術者が大きなイヤリングやピアスなどの装飾品を身につけていると、認知症高齢者が興味を持って引っ張る事例もあります。
目立つピアスやネックレスなどは外しておきましょう。

このような内容は一般のネイルスクールでは教えてもらえませんので、高齢者や障がい者を相手に施術を行いたい時は福祉ネイルの勉強をしておくのが基本です。

  お喋りも大事な施術の一つ

ハンドケアネイルケア、マニキュアで施術は終わりと思ってしまいますが、本当に大事なのは施術以外のお喋り(コミュニケーション)にあります。
特に介護施設で引き籠っている高齢者の方は日々の生活に刺激があまりなく、また他人が自分をどう見ているか頓着がありません。

そんな高齢者に「指先がとても綺麗ですよ」「お肌にハリがあって若いですね」と声を掛けるとそれだけで嬉しくなってしまいますね。
褒めてもらえると利用者の気持ちも上がりますし、実際「ネイルケアを受けられてよかった」という声も多く聞かれますよ。